研究課題/領域番号 |
15K16120
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
永塚 尚子 国立極地研究所, 研究教育系, 研究員 (30733208)
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研究協力者 |
Mateiu Ramona
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 氷床・氷河の暗色化 / 氷床・氷河上の不純物 / 氷床.氷河融解 / 黒色炭素 / 北極 / グリーンランド / Sr-Nd同位体比 / 積雪中の黒色炭素 / 氷河暗色化 / クリオコナイト / 走査型電子顕微鏡 / 氷河上ダストの起源 / 積雪中の黒色炭素の形態観察 / 北極域の氷河暗色化 / 黒色炭素(ブラックカーボン)の形態観察 |
研究成果の概要 |
本研究では近年急速に拡大する北極域の氷河氷床表面の暗色化現象に注目し,その原因とされる暗色不純物(鉱物と微生物)および黒色炭素(煤)を分析した. その結果,グリーンランド北西部では周辺の堆積物に由来する鉱物が氷河表面の暗色化に大きく寄与しており,日射の吸収を通じて氷河の融解を促進している可能性を明らかにした.さらに,電子顕微鏡観察の結果から,北極広域積雪中の黒色炭素観察の形態情報をはじめて明らかにし,その起源・輸送プロセスや光吸収特性が地域によって異なる可能性を示した. 以上,本研究の成果から,氷河上の暗色物質の供給プロセスおよび暗色化拡大メカニズム解明の理解が進むことが期待される.
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