研究課題/領域番号 |
15K16126
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
櫻井 靖高 北里大学, 医学部, 助教 (50733101)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | DNA損傷トレランス / 薬剤耐性 / 損傷乗り越えDNA合成 / DNAポリメラーゼ / 細胞死 / 突然変異 / DNA修復 / DNA複製 |
研究成果の概要 |
DNA損傷トレランス(DDT)をターゲットとした分子標的治療の可能性を示すことを目的として、DDTに関連する分子の一つであるREV7の生理的機能の解析を行った。精巣胚細胞腫瘍細胞株ではREV7が高発現しており、REV7をノックダウンすることで細胞増殖が低下し、シスプラチンに対して高感受性を示した。さらに、REV7ノックダウン細胞では、シスプラチン処理によりヒストンH2AXのリン酸化および切断型PARPの増加が認められた。CRISPR/Cas9システムを用いてREV7をノックアウトしたところ、シスプラチン感受性細胞だけでなく、シスプラチン耐性細胞に対してもシスプラチン感受性を高めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
REV7の機能抑制はシスプラチンの抗腫瘍活性を高めるだけでなく、シスプラチン抵抗性腫瘍に対しても有効であり、DNA損傷トレランスが分子標的として有用であることが示唆された。シスプラチンの腫瘍縮小効果の増強は投薬量の減少につながり、相対的にシスプラチンによる副作用の低減に大きく寄与すると期待される。
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