研究課題/領域番号 |
15K16138
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 公益財団法人海洋生物環境研究所 |
研究代表者 |
諏訪 僚太 公益財団法人海洋生物環境研究所, 海生研実証試験場, 研究員 (30570379)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 造礁サンゴ類 / 海洋酸性化 / 白化現象 / サンゴ礁 / 造礁サンゴ / 二酸化炭素 |
研究実績の概要 |
造礁サンゴの採集を熊本県天草市にて行い、Acropora formosaスギノキミドリイシを採集した。採集したサンゴは海洋生物環境研究所実証試験場に送付し、アクリル水槽内にて養生させた。光合成測定器(PAM)や光量子計,LED照明などの主な実験機器の準備を行い、実験装置の設置を行うと共に、平成27年度の実験には用いなかったもののPAMによるサンゴの光合成能の測定手法を確立した。実験水槽内にて水温2段階25℃及び28℃、CO2濃度2段階400ppm及び850ppmを組み合わせた4条件を制御できるシステムを確立した。 水槽内にて白化させたサンゴ枝片と白化していない健常なサンゴ枝片を水温2条件×pCO22条件の計4条件にそれぞれ曝露し成長や褐虫藻密度の回復の違いを調査した。曝露期間は2か月とした。実験開始時には褐虫藻密度、白化の度合い(色調レベル)及び表面積、水中重量を測定した。1か月後には水中重量を測定した。実験終了時(2か月後)には褐虫藻密度、白化の度合い(色調レベル)及び表面積、水中重量を測定した。結果は健常なサンゴにおいては何れの条件下でも重量の増加率に統計的な有意差は無かった(Tukey-Kramer, p > 0.05)。また、白化したサンゴでは全ての条件において骨格の脱灰がみられ増加率がマイナスとなった。2つのpCO2条件下での成長量に差は無いものの高水温下では脱灰が抑制されることが分かった。 本研究では将来予測される大気中CO2濃度上昇がサンゴの白化現象に及ぼす影響を正確に評価することを目的としており、平成28年度は白化後のサンゴの回復への酸性化と高水温の影響をAcropora formosaを用いて評価した。実験装置の作製と測定手法の確立をすると共に曝露実験を行なうことができたが、論文化に足る実験結果を得るためには曝露条件や期間などを再調整しての繰り返し実験が必要であると考えられる。
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