研究課題/領域番号 |
15K16211
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 椙山女学園大学 (2017-2018) 静岡県立大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
保田 倫子 椙山女学園大学, 生活科学部, 講師 (00707036)
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研究協力者 |
下位 香代子
唐木 晋一郎
増田 修一
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | セシウム / 腸管 / Caco-2細胞 / 食品機能 / ケルセチン / ゲニステイン / グルカン / Caco-2 / 吸収阻害 / 排泄促進 / フラボノイド / Ussing chamber / 食品汚染 / 内部被ばく / グリコーゲン / 食品成分 |
研究成果の概要 |
現在、既に使用されている排泄促進「薬剤」ではなく、日常的に予防策として摂取できる「食品」に、放射性セシウムの体内への吸収阻害効果および体外への排泄促進効果を見出すことを目標とした。試験管内の試験でセシウムとグルカンの吸着作用を調べたがその効果は得られなかった。また、マウスを用いた動物実験でもセシウムの代謝吸収評価系の確立を試みたが、その前段階としてより簡易であり、かつ代謝を考慮した実験系として、ヒト結腸癌細胞Caco-2細胞とマウス腸管粘膜を装着したUssing chamberを用いて食品成分の評価系を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
摂取することで放射性セシウムによる内部被ばくを防ぐ薬剤のプルシアンブルーとリンゴのペクチンには研究成果報告に示したように問題点がある。本研究により、まず、これらの問題点を解決するための食品成分に関する検討が可能になる。また、これを使って、実際にセシウムの腸管での移行を調節する食品成分を得られた場合、ヒトへの内部被ばく対策として用いることができると共に、食用動物等にも応用できる可能性がある。また、風評被害を含め、放射性物質による事故の際の食材に対する風評被害も含めた、人々への不安軽減にも役立つことが考えられる。
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