研究課題/領域番号 |
15K16274
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 長崎大学 (2018) 立命館大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
中尾 麻伊香 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (10749724)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 被爆者調査 / ABCC / 放射線被ばく / 医学言説 / 広島・長崎 / ゴジラ / 奇形 / 原爆映画 / 原爆 / 長崎 / 広島 / 長崎大学医学部 / 科学言説 / 世界は恐怖する / 放射線 / 原水爆禁止 / 反核平和 / 怪獣 / 原爆調査 / 被爆者 / 医学調査 / 原子力 / 物理療法 / ラジウム温泉 / 西脇安 / 眞鍋嘉一郎 |
研究成果の概要 |
本研究では、被爆者調査の歴史に関して日米の資料をあわせて検討し、ABCCと地元医師の協力関係の一端を明らかにした。また、戦後初期の国内メディアにおける日本人医師や科学者の発信を検討し、放射線被ばく影響に関する科学知識の生成と普及に関して日本人医師・科学者が大きな役割を担っていたことを明らかにした。さらに、生成された科学知識とジャーナリズムや大衆文化における放射線被ばくの表象の関係について考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「隠された」「過小評価された」とされてきた原爆被爆者の放射線被ばく影響に関して、それがどのように人々に捉えられてきたかという観点から、医学調査のあり方、医師の患者の関係、被ばくに関する科学知識とメディアにおける表象の関係について考察し、解明途上の科学知識が流通する際の問題点を指摘した。医学調査や放射線被ばく影響を今日どのように捉えるかについての歴史的視座を提供するものである。
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