研究課題/領域番号 |
15K16315
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 広島商船高等専門学校 |
研究代表者 |
岸 拓真 広島商船高等専門学校, 商船学科, 講師 (70748938)
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研究協力者 |
南 清和
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 港湾施設 / 復興 / 津波 / 海洋空間利用 / 海洋構造物 / 津波防災工学 |
研究成果の概要 |
本研究は、災害時に孤立した沿岸地域や離島の人命救助や物資輸送を確保するために、ゴムや合成繊維を材質とした直方体のインフレートマットを空気で膨らませて設置する緊急災害用空気膨張式浮桟橋の開発研究である。その基本的構造についての検討、適切な係留施設に関する検討を水理実験でおこなった。また、接岸等においての運用等も通常の接岸方法の場合での安全性の検討を行うための基礎的な検討を行ってきた。係留システムにおいては、弛緩アンカーチェーン係留とドルフィン係留による検討を水理実験にて実施した。本手法においては、ドルフィン係留が有効的であり、組み立て式のドルフィン係留施設の検討を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果は、大きく分けて3つある。1点目は、想定する状況において緊急膨張式浮桟橋が実用に供せることが明らかになった。これは、想定状況ならびに必要だと考えられる車輌の通行等を考慮した想定である。この結果から、設置と空気による膨張が実用に供せる諸元であり、本研究で明らかとした。2点目に、高い波浪エネルギーが薄いゴム引布材を使用した構造体に作用した場合の挙動等について検討した。この検討の結果、浮体の漂流性に課題はあるものの、耐久性について実用性があり、スパー式ドルフィン係留と適することを明らかにすることができた。
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