研究課題
若手研究(B)
胸腔鏡手術では、肋骨によって手術器具を挿入する孔の位置が制限され、最適な器具配置で操作を行うことは難しい。そこで、仮想的に孔を追加する“仮想孔の概念”を用いて、任意の場所に孔を設けることができる新しい手術支援システムを開発した。提案システムは、中心部が半円形状をした手術デバイスと専用把持アームで構成され、通常の直線手術器具と同じ5自由度(伸縮・軸回転・開閉・球面運動)で操作が可能である。本研究では2種類のプロトタイプデバイスと専用把持アームを開発し、基本的な動作確認と呼吸器外科医による主観的評価を行った。
胸腔鏡手術支援システムは、仮想孔という新しい概念を用いて開発しており、従来の手術と比べて、器具配置の最適化により操作性が向上し、手術時間の短縮や治療成績の向上、また癒着が生じた際には追加の孔を設ける必要がなく整容性の向上も期待される。患者と医師の両者にとってメリットの高いシステムであり、社会的な意義も大きい。
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