研究課題/領域番号 |
15K16343
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療技術評価学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤澤 彩乃 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (10624885)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 可塑剤 / 毒性 / 毒性評価 |
研究成果の概要 |
医療機器をはじめ多くのポリ塩化ビニル (PVC) 製品に柔軟性を付与する目的で添加されている可塑剤は、生体への溶出とそれによる潜在毒性について疑義が呈されているが、感度の良い毒性評価法が存在せず、潜在リスクの見逃しにつながっている。 本研究では、可塑剤として従来使用されてきたBis-(2-ethylhexyl)-phthalate (DEHP) の炎症惹起性が末梢血の細胞性免疫に由来することを明らかにし、他の代替可塑剤候補の炎症惹起性についても同様の機構が働いていることが示唆された。また、評価試験系の候補として細胞株および指標となる因子について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかにした可塑剤の炎症惹起機構は、新規可塑剤の開発においてより安全性の高いものを選択する指標として有意義である。同時に、こうした可塑剤の炎症惹起性を試験する方法として、単純かつ検出可能な感度を有する試験系を発見したことで、スクリーニングの時間を短縮し、生体に近い反応を評価できる点において社会的意義が高い。
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