研究課題/領域番号 |
15K16414
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 筑波技術大学 (2017-2018) 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) (2015-2016) |
研究代表者 |
安 啓一 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教 (70407352)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 吃音 / 聴覚フィードバック / 変調 / 開ループ / 角回 / 弓状束 / 脳機能 / トラクトグラフィ / 制御工学 / 拡散テンソル画像 / デフォルトモードネットワーク / 白質経路追跡 / 白質 / 神経科学 / 発話制御 |
研究成果の概要 |
発達性吃音は幼児期に約5%の割合で発症することばの非流暢性であり、約1%が成人しても残ると言われている (Bloodstein 1995)。吃音の原因の一つとして発話と聴覚のフィードバック(帰還)制御に異常があることが知られている。本研究で開発した母音の第1共鳴周波数をステップ状に変化させたものを聞かせることによって得られるステップ応答の微分成分であるインパルス応答を分析した。早い潜時においては補償応答(変化と逆の方向)、遅い潜時では追従応答(変化と同じ方向)が得られた。脳画像測定により吃音者において有意な白質のFA低下が左弓状束の特に角回および弁蓋部の接続部において観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では聴覚のフィードバック(帰還)制御機能および脳の神経接続的側面から吃音に特徴的な結果を得られた。これらの知見から吃音の症状に柔軟に対応したモデルが確立すれば訓練前後の比較などをより客観的に行える指標となり得るため、国内外に広めることができれば、より吃音者の訓練に対する選択肢が広がり、吃音者のQoL向上に役立つと考えられる。
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