研究課題/領域番号 |
15K16465
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
植田 俊 東海大学, 国際文化学部, 講師 (90734848)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 多文化共生 / 都市計画 / 権力 / 空間論 / エスニック・コミュニティ / スポーツ実践 / 空間的相互規定関係 / まちづくりにおけるスポーツ / 結節的機関 / コミュニティ形成の基盤 / 都市政策 / 政策と生活実態の空間論的関係 / 生活実態 / 空間の生産 / ネットワーク形成 / 都市形成 / 理念と実体の乖離 |
研究成果の概要 |
日本に移入し定住する移民と地域住民(地域社会)との間に社会関係が構築されるプロセスにおけるスポーツの布置を解明するために、愛知県豊田市にある保見団地における、日本人ー在日ブラジル人関係を事例として調査を行った。日本人ー在日ブラジル人関係の実態およびその舞台となる地域社会の構造、地域社会形成ー発展の都市政策的背景を明らかにし、エスニック・コミュニティの成立要件としてのスポーツ活動の実態を解明した。その結果、スポーツは「異質」な人々を結集させる機関としての商店(および職域としての企業)や住居環境、その配置や構造を規定する都市計画といった「権力」のあり方と密接に結びついていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義は、「多文化共生」という社会的現実の構成やそのプロセスにおけるスポーツ実践を空間論的に把握することの可能性を示唆できたことである。すなわち、元来、都市問題は都市の社会構造、権力構造(計画・政策)、生活実践などといった個別の視点からそれぞれに解明され議論されてきたが、それらがお互いに連関し合いながら都市は構成され「生産」されると捉えうるということである。言うなれば、それは都市に関する古典的命題である「結節的機関説」(鈴木栄太郎)の意義を再考させるとともに、そこに都市権力の問題(政策・計画)を組み込んで新たな研究枠組みを構築していく必要性を惹起させる。
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