研究課題/領域番号 |
15K16484
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 国際武道大学 |
研究代表者 |
荒川 裕志 国際武道大学, 体育学部, 准教授 (20591887)
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研究協力者 |
稲葉 礼史
眞鍋 芳明
谷本 道哉
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | バイオメカニクス / 動作分析 / 疾走 / 加速 / スタートダッシュ / 股関節 / 筋力 / モーションキャプチャ / スプリント / 陸上競技 / 野球 / 陸上 / 短距離 / 多関節運動 / 跳躍 / 膝関節 / 足関節 / トルク |
研究成果の概要 |
本研究課題では、疾走の最高速度に対する相対的な加速能力の高さを決定する体力的・動作的要因は何かについての検討を行った。運動部に所属する男子大学生26名を対象に、下肢筋力、身体各部位の周径囲、最高疾走速度に対する相対的な加速能力の指標(加速指数)の算出、加速動作のバイオメカニクス的分析を行った。その結果、最高疾走速度に対して加速が相対的に速い者ほど、①加速時の接地時間が長い、②身体重心に対してより前方に接地する、③キック中の股関節伸展角度変位が大きい、④地面反力の推進成分のピーク値は小さい、⑤キック中における股関節仕事量は大きい傾向にある、という結果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のオリジナリティは、疾走の最高速度に対する相対的な加速能力の指標となる指数(加速指数)を算出したことである。これまで、疾走の加速能力そのものとその他の変数との関係を検討した研究は行われてきた。しかしながら、加速能力は最高疾走速度の影響を受ける変数であるため、それらの研究では何の変数が加速能力と因果関係を持つのか?という問いに迫ることが難しい。本研究では、加速指数の算出によってこの問題を解決するとともに、加速能力が優れる者ほど足を体の前側に接地し、長い時間をかけ、かつ大きな股関節の可動域で地面をキックするという示唆を得ることができた。
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