研究課題/領域番号 |
15K16516
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
金指 美帆 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (10734527)
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研究協力者 |
田中 雅侑 大阪人間科学大学, 人間科学部, 助教 (10780497)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 糖尿病 / 微小血管障害 / 骨格筋 / 酸化ストレス / 栄養 / 生活習慣病 / 食品 / 筋萎縮 / アスタキサンチン / 抗酸化 |
研究成果の概要 |
抗酸化作用を有する食品由来因子であるアスタキサンチンの摂取は,肥満2型糖尿病に伴う骨格筋微小血管障害を抑制することを明らかにした.共焦点レーザー顕微鏡を用いた3次元構造解析,及び組織切片を用いた解析の結果から,肥満2型糖尿病の発症に伴い,微小血管の退行性変化及び骨格筋代謝障害を引き起こしたが,アスタキサンチンの摂取がそれらの微小血管障害及び代謝障害を抑制した.一方で,骨格筋への効果については,非肥満型及び肥満型糖尿病モデルにおいてアスタキサンチン摂取による代謝機能改善効果を認めたが,筋萎縮予防に関しては,非肥満型糖尿病モデルに対してのみ有効であり,肥満型については効果が限定的であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では食生活の欧米化に伴い,肥満による糖尿病患者数が急速に増加し,医療費の大きな割合を占めている.そのため,2型糖尿病の患者や予備軍とされる者に対して治療・予防プログラムとして運動療法が推奨されているが,加齢や関節疾患,内科的問題等により効果的な運動を継続的に行うことが困難な場合が多い. アスタキサンチンを摂取することで肥満2型糖尿病に伴う骨格筋微小血管障害を抑制するという本研究結果は,運動が困難な者を含めたより多くの糖尿病患者及び予備軍を対象とした臨床応用が期待できる.
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