研究課題/領域番号 |
15K16562
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山口 亜利沙 (宮川亜利沙) 高知大学, 医学部, 日本学術振興会 特別研究員 (90553157)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プロテオミクス / 分子アッセンブリー |
研究成果の概要 |
従来技術では、生きている細胞内でどのような分子が会合しているかを解析できなかった。本研究では、申請者が独自に開発した「HRP 発現型・高特異性 EMARS 法」を用いて、各種オルガネラ膜上分子アッセンブリー同定法を確立しようとした。小胞体・ゴルジ・分泌小胞にHRPあるいはHRPと同様の酵素活性をもつAPEX融合タンパクを発現させ、EMARS反応を行ったところ、各器官の近傍分子が標識された。さらに、分泌小胞に関しては17個の会合分子が質量分析により同定された。以上のことから、細胞内ににおいてEMARS法が適用可能であり、標識された分子は質量分析にて解析可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「HRP発現型・高特異性EMARS法」は、特異性・反応効率性・感度が確保されており、対象分子が微量でも検出可能である。よって、従来、細胞のホモジェネートやオルガネラの分画時に損失・離散していた微量な機能性分子を同定できる可能性が高い。また、従来ホモジェネート時に膜に張り付き、誤同定されていたであろう「コンタミ分子」が検出されない。本研究で確立された細胞内EMARS法を用いれば、多種多様な細胞の細胞内分子機構の解明に貢献するとともに、その解明を目指す生命科学分野の研究者に新しい展望を与えるものと期待される。
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