研究課題/領域番号 |
15K16579
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹田 敏之 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任准教授 (40588894)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | アラビア語 / 新語 / 若者ことば / メディア / 伝統文化 / クルアーン / ラスム学 / 出版 / ラスム / 湾岸諸国 / イスラーム地域研究 / アラブ首長国連邦 / シャルジャ / アラブ伝統文化 / 民具 / 民俗語彙 / カタル(カタール) / クウェート / シンキーティー知識人 / 方言 / アラブ文化 |
研究成果の概要 |
本研究では、湾岸諸国における現代アラビア語の使用実態の分析と、出版・メディアの国際的展開を明らかにすることを目指した。研究計画に基づき、新聞・雑誌、衛星放送、インターネット(SNSなど)を対象とした新語の収集・分析と、同地域におけるアラビア語研究の動向および学術ネットワークに関する臨地調査を行った。その結果、湾岸イニシアチブによる大型プロジェクト(辞書編纂、メディアアラビア語の規範整備など)の進展、方言と国民アイデンティティの関係、および湾岸語彙の形態的特徴と表記の傾向などが明らかになった。また、収集した用例・語彙データを教材制作に反映させ、中東地域研究のためのアラビア語教科書を完成させた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって得た湾岸諸国におけるアラビア語研究の最新動向、および言語使用(メディア用法、新語・若者ことば)の実態に関する考察結果と用例データは、学会発表や論考等を通じて公表し、さらに大学院レベルの語学教育と教材開発に活用した。その成果の一つが中東地域研究のためのアラビア語教科書である。アラブ・イスラーム世界を対象とした地域研究において、中・上級のアラビア語教材が極めて不足している状況を考えると、その空白を補ったという点で学術的意義があるものと評価できる。本研究の成果が日本のアラビア語教育と地域研究に新たな視座を提示し、湾岸諸国との交流の発展の一助となることが期待される。
|