研究課題/領域番号 |
15K16580
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 (2018) 大阪大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
藤井 千晶 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特定研究員 (80722058)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ザンジバル / タンザニア / 東アフリカ沿岸部 / イスラーム復興 / イスラーム組織 / ウアムショ / 地域研究 |
研究成果の概要 |
本研究の主な成果は、第1に、ザンジバル(タンザニア連合共和国)のイスラーム組織「ウアムショ(覚醒)」が、発足時の2000年代初頭には宗教的な目標が掲げていたが、2010年代になると政治的な内容に変化し、多くの住民からの支持を得たこと、第2に、2010年、革命党との連立政権樹立に不満を持つ市民統一戦線の支持者らが、ウアムショの構成員として活動し始めたこと、第3に、ウアムショの活動が「ザンジバル国」や「ザンジバル人」意識を高めたこと、第4に、2012年のウアムショの有力指導者らの逮捕や、2015年の国政選挙時のザンジバル政府による活動制限が、組織としての求心力低下に繋がったことを示した点である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民衆イスラーム(人々の日常生活の中で行われてきたイスラーム実践)研究は、イスラーム法学者などが担ってきた教義を重んじる「正統イスラーム」に相反するものとして、これまで軽視される傾向にあった。しかし近年では見直され始め、国内では京都大学と上智大学が主催する「NIHUプログラム:イスラーム地域研究 ユニット 4: 広域タリーカ」において、民衆イスラーム研究が進められている。本研究の成果は、穏健派イスラーム組織を中心とした東アフリカ沿岸部の民衆運動の解明と、民衆イスラーム研究の促進に貢献できたと考える。
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