研究課題/領域番号 |
15K16583
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 関西学院大学 (2018) 広島大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
油井 美春 関西学院大学, 国際学部, 講師 (50634440)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | インド / 暴動 / 憎悪犯罪 / コミュニティ・ポリシング / 予防 / 共生 / 秩序維持 / 多文化主義 / 犯罪 |
研究成果の概要 |
本研究は、宗教暴動を予兆し、回避する対策としてのコミュニティ・ポリシング活動の効果を分析することを目的とした。研究方法として、1990年代から2000年代にかけてコミュニティ・ポリシング活動が創設されたマハーラーシュトラ州、タミル・ナードゥ州、ケーララ州の実践の場に赴き、聞き取り調査と参与観察による比較分析を行った。 本研究の成果として、第一に宗教を争点とした憎悪犯罪が暴動を引き起こしてきた状況を確認した。第二に、住民の参画が犯罪抑止や被災地支援に寄与してきた実態を明らかにした。第三に、近年のSNSを介した憎悪犯罪には、教育機関との連携した対策が求められていることを浮き彫りにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はコミュニティ・ポリシング活動に参画する警察、住民リーダー、住民への聞き取り調査と参与観察を実施して州間比較を展開したという点において、その試みは未だ稀少であり、学術的意義が高いと言える。またグローバル化の波及によって重要度を増すインドにおいて課題となってきた暴動とその予防についての分析は、インド国内治安の安定化に寄与するという点で社会的意義の高いものである。 本研究の成果については国内外の学会等において日本語および英語で発信した。2017年度にはマハーラーシュトラ州とタミル・ナードゥ州での現地調査で得られた知見をまとめ、単著書を刊行した。
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