研究課題/領域番号 |
15K16588
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
坂梨 健太 龍谷大学, 農学部, 講師 (90749128)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | カカオ生産 / 交通網整備 / 人の移動 / 食料生産 / 農業都市 / トランスナショナル / 道路工事 / 地域住民 / 熱帯林 / 森林保全 / 抵抗と逃走 / 農業技術の導入 / 農業投資 / 都市民の関わり / 食の移動 / アフリカ / 交通網の発達 / 非農業活動 / 非木材林産物 / 都市と農村 / 農民経済 / 獣肉取引 / 改良品種 / 移動 / 多生業 |
研究成果の概要 |
本研究では、熱帯アフリカにおける交通網整備の現状を把握し、それに伴って想定される影響、とりわけ地域住民の生活への負の影響について明らかにすることを目的とした。道路工事が進んでいるカメルーン南部のカカオ生産地域を主な対象地とし、現地住民や工事現場の労働者や代表者、環境保護団体などに対してインタビューをおこなった。調査の結果、道路工事が現地住民の生活を受動的な形で大きく変えるわけではなく、むしろ住民が舗装道路を利用して自らの生活をよりよくしようとする姿を捉えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、現地調査によって現地住民の開発への応答を明らかにしただけでなく、文献調査によって歴史的な視点を組み込み、今日のアフリカにおける交通網整備の性格を位置づけた点も学術的意義がある。アフリカにおける交通網整備は、現在、国境をまたぐ形で多様な主体(多国籍企業、国際機関、西欧諸国だけでなくアジアや南米などの国家)が、それぞれの思惑で関わっており、日本の資金援助も無視できないことを示すことで、アフリカの現状を無視できないようにする。その点で社会的意義があると言える。
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