研究課題/領域番号 |
15K16596
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
坂本 直樹 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (80367937)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2015年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 地域資源 / 観光 / 経済評価 / 費用便益分析 / 選好形成 |
研究成果の概要 |
本研究は,観光経験により選好が形成されることに着目して,地域資源の経済評価を行うことを目的とした.山形県における観光について,東北地方に在住する方を対象とするインターネット調査を行い,得られた個票データを分析した.分析では,ポワソン回帰により,過去の消費が現在の消費に影響を及ぼすことを表現した需要関数が推定された.その結果,観光満足度が高かったり,特定の観光体験があったりすることによって訪問需要が増加することが確かめられた.この訪問需要の変化による消費者余剰の変化を計測することにより,地域資源の経済評価を行うことができる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において採用されたモデルは,過去の消費が現在の消費に影響を及ぼすことを表現したMyopic Addiction Modelを旅行費用法における訪問需要関数に適用したものとして学術的には位置づけることができる.こうした拡張により,地域資源を利用した過去の観光体験が訪問需要に及ぼす影響が定量化され,この関係を用いることによって,消費者余剰の変化から地域資源の経済評価を行うことができる.さらに,この方法は,観光政策の費用便益分析を可能とし,また,地域経済への波及効果が計測可能な坂本・中嶌 (2011)の応用一般均衡モデルと連動させることもできる.
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