研究課題/領域番号 |
15K16602
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京医療保健大学 (2018) 東京藝術大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
川口 嘉奈子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (10706906)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | プライバシー保護 / ICT / 情報倫理学 / GDPR / プライバシー / サービス設計 / 信頼 / 害 |
研究成果の概要 |
本研究は、プライバシー保護と利益のバランスのとれたサービスを企業や技術者が構築できることを目標に、プライバシーの理論的研究とユーザ心理の調査を行なった。その際、サービス導入時および利用時に生じる、ユーザの心理的反発を解消することによって適切なプライバシー保護が実現されると想定し、ユーザにとって必要な「プライバシー関連事項のわかりやすさ」の解明に力点を置いた研究を行った。これらは、社会において利用可能な情報が、プライバシーを侵害しない状態でなるべく多く供出されるICT社会の実現への貢献を目指したものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のICTサービスの設計や情報セキュリティ分野において、プライバシー問題の解決は技術的な解決で充分と考えられ、プライバシー概念の理解のような本質的な対応は避けられてきた。その結果、違法性がなくてもサービス提供側に金銭的な被害が出る状況に陥った。 本研究成果は、プライバシーの理解を通じて、具体的な問題状況を改善し、ユーザ一人一人の利便性を向上させることに直結するだけでなく、プライバシーにかかわる法制度や制度設計、ユーザがインターネットサービスのプライバシーポリシーを読まないという問題をどう扱うかといった課題の解決にも寄与する。
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