研究課題/領域番号 |
15K16605
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
佐藤 慶太 香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (40571427)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 心の能動性と受容性 / 18世紀ドイツ / 認識論 / カント / テーテンス / ランベルト / ヴォルフ / 超越論的哲学 / 形而上学 / 理念 / 無 / 超越論的演繹 / 経験主義 / ドイツ・アリストテレス主義 / 『純粋理性批判』 / 想像力 / ドイツ / 分析と総合 / 18世紀 / 超越論的 / 超越的/超越論的 / 単純概念 / 現象学 / 心 / 能動性と受容性 |
研究成果の概要 |
本研究では、「心の能動性と受容性」という対概念を軸に、カント、ランベルト、テーテンスの相互影響関係について調査を行った。彼らの関係に着目することによって、次の成果を得た。第一に、カントが心の基礎的な構造を解明するにあたって、当時の経験的心理学の成果を最大限活用していたということ、第二に、カントの超越論哲学の構想が、ランベルト、テーテンス、ドイツ・アリストテレス主義から大きな影響を受けているということ、この二点を明らかにすることができた。この研究成果は18世紀ドイツ哲学史像の再検討を促すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀以降「理性」を基礎とする価値体系の妥当性を再検討することが哲学の重要な課題となっている。「理性」の可能性を見定めようとする場合、いわゆる「理性の世紀」の議論、特にカントの批判哲学成立までの18世紀ドイツ認識論の展開を見直すことが有効である。しかし見直しを行うとしても、観点が従来のままでは「理性」の新たな可能性を探ることはできないだろう。本研究は、18世紀ドイツ認識論の展開を捉えなおすが、これは認識論史の再構築、ひいては「理性」概念の新たな可能性を探るための基礎を提供するものである。
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