研究課題/領域番号 |
15K16633
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 東京基督教大学 |
研究代表者 |
加藤 喜之 東京基督教大学, 神学部, 准教授 (00708761)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 思想史 / 哲学 / 宗教学 / キリスト教 / オランダ / スピノザ / デカルト / 十七世紀 |
研究成果の概要 |
本研究では、近世哲学研究においてデカルトとスピノザをつなぐ鍵とされるオランダ・デカルト主義に光をあてることで、(1)オランダ・デカルト主義における宗教と政治の関係、(2)オランダ・デカルト主義と哲学者スピノザの関係、(3)オランダ・デカルト主義者クラウベルクの宗教・哲学思想を明らかにすることを試みた。その結果として、近世における思想は、神学的な正統と異端の関係のなかで展開しており、急進的といわれるスピノザの思想の一部分はすでにオランダ・デカルト主義者たちの著作に表れており、またさらには教会や伝統的な神学との関係においてデカルト主義者の思想にも多様性があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来の近世哲学・思想史において看過されてきた宗教・政治的な側面に光をあてるために、十七世紀中盤から後半にかけてオランダで活躍したデカルト主義者たちの思想やテクストに注目した。彼らは正統的で伝統的なキリスト教神学の枠組みのなかで当時興隆した新しい哲学・科学思想を受容することを試みていたこともあり、こうした研究は、哲学や科学の発展においてキリスト教神学や教会政治という枠組みの理解が不可欠であることを明らかにできた。
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