研究課題/領域番号 |
15K16636
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 大妻女子大学 (2018) 山形大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
森 功次 大妻女子大学, 国際センター, 講師 (30720932)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 分析美学 / 芸術的価値 / 理想的観賞者 / 批評 / 美的経験 / 美的判断 / 日常生活の美学 / 美的証言 / 美的価値 / 趣味 / ネタバレ / サルトル / アートワールド / 現象学 / 現代現象学 / 作品の存在論 / 美学 / 観賞 / フィクション / 芸術観賞 / ウォルトン / 芸術作品 |
研究成果の概要 |
本研究では、「芸術的価値」という概念をあらためて問い直し、その概念の正当性と役割を考察した。その研究の中で見えてきたのは、「芸術的価値」という概念は現代ではもはや不必要かもしれないし、役に立たないかもしれない、という可能性であった。また本研究では、芸術的価値に大きく関わる営みとして、「批評」という営みの意義や機能を分析した。批評の正当性を担保するためには、従来「理想的観賞者」という道具立てが用いられてきたが、本研究で見えてきたのは、いまやその道具立てはあらためて見直すべき時が来ている、という点であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、芸術作品の存在論、美的経験、美的証言、芸術的価値といった分析美学の最新のトピックについて考察を進め、その成果を論文および書籍として発表できた。 また本研究の成果のひとつに、分析美学の議論を日本に紹介できたという点がある。本研究では、ノエル・キャロルの書籍『批評について』を翻訳したほか、分析美学をテーマとしたワークショップ開催、ブックフェア企画などを行った。
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