研究課題/領域番号 |
15K16638
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
安納 真理子 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 准教授 (80706408)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 能楽 / 英語能 / 能指導プログラム / 伝承 / 教育 / 教育法 / 参与観察 / 異文化教育 |
研究成果の概要 |
本研究は国内外の能指導プログラムと英語能を対象とし、能が西洋文化においていかに受容され、発展したかを明らかにした。予備調査として能楽師から能の稽古を受け、能指導プログラムを参与観察し、指導法を比較した。同時に英語能の資料収集、作者への創作過程に関するインタビューを行い、テキストを能の多様なリズムに乗せる手法について分析した。調査の結果、多くのプログラムは仕舞を部分ごとに説明し、西洋的な教育法を取り入れ、学習者を増やしていると判明した。また、英語能創作にあたり作家が能のリズムを理解する必要性が明確になった。以上を踏まえ、英語能創作の助けとなる『英語能の音楽の手引き』(『手引き』)の執筆を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は能と日本の伝統芸能の可能性を現代に生きる英語能に見出し、研究成果を日本を始め世界に発信している。能の観客の高齢化や、若い観客の減少により、能楽師も芸能の将来について危機感を感じている。そのような状況下で本研究は、次の時代の研究者や観客の育成、能の学習者の増加、能の普及にも寄与している。加えて2020年の夏季オリンピックの開催や新天皇の即位によって、海外から日本への関心が高まり、文化や芸能も注目を集めている。その中で能を学びたい海外の人々の受け皿となるのが能指導プログラムである。『手引き』の出版で、国内外で英語能を創作する手助けをし、これらの活動を通して海外と日本との交流を促進させたい。
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