研究課題
若手研究(B)
本研究は、6-8世紀の東アジア仏教美術における釈迦信仰の様相について、辺土意識や仏身観といった問題に着目しながら、造形遺品とテキストを検討することで考察した。関連作例のデータ収集にあたっては、日本・中国・韓国での調査で写真資料を取得するよう努めた。本研究を通じて、瑞像、本生図、涅槃図などいくつかの成果が得られたが、一例として、釈迦に関連の深いインドの聖地である霊鷲山に関する論考がある。この論考では、古代日本において、霊鷲山が場の聖性とも関わって制作された具体的な様相を明らかにすることができた。
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すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)
季刊考古学
巻: 第26号
『平成25年~平成27年度科学研究費補助金基盤研究(B)研究成果報告書(研究課題番号70252509)東アジア仏教美術における聖地表象の諸様態(研究代表者:京都大学・人文科学研究所・准教授・稲本泰生)』
巻: (科学研究費補助金研究報告書) ページ: 59-81
『論集 他界観 大阪大谷大学歴史文化学科調査研究報告書第二冊』
巻: 2 ページ: 40-64