研究課題/領域番号 |
15K16656
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 公益財団法人大和文華館 |
研究代表者 |
宮崎 もも 公益財団法人大和文華館, その他部局等, 学芸部係長 (10416266)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 住吉派 / やまと絵 / 江戸絵画史 / 江戸絵画 / 美術史 / 近世絵画史 |
研究成果の概要 |
江戸時代に幕府の御用絵師として活躍した住吉派は、江戸時代のやまと絵の動向を考察する上で重要不可欠な存在であるが、江戸前期に活躍した住吉家初代の如慶・二代目の具慶以降の研究は稀少であった。 本研究ではまず、住吉派研究の基盤として、研究の遅れている江戸中期から幕末までの歴代当主たち(三代廣保、四代廣守、五代廣行、六代廣尚、七代弘貫、八代廣賢)の作品調査を行い、それぞれの画風の特色を明らかにした。また、住吉派周辺の絵師たちの作例にも調査を広げ、住吉派の得意とした表現方法や画題がどのように広まるのか、同時代の他派の絵師たちとどのような影響関係があるのかについて具体的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては特に以下の三点が挙げられる。一つ目はこれまで殆ど研究が進められていなかった如慶・具慶以降の住吉家当主たちの画風を明確に捉えることができた点である。二つ目は、住吉派の表現方法や画題の広がりを具体的に明らかにできた点である。三つ目は、やまと絵復興運動が盛んになった江戸時代後期における住吉派と他派の絵師たちの影響関係の一端を明らかにすることができた点である。 これらの研究成果はシンポジウムや研究雑誌にて公開し、江戸時代のやまと絵を考える上で重要な住吉派に関する理解を深めることができた。
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