研究課題/領域番号 |
15K16657
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 公益財団法人大和文華館 |
研究代表者 |
古川 攝一 公益財団法人大和文華館, その他部局等, 学芸部員 (70463297)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 密教図像 / 白描画 / 仏教絵画 / 美術史 / 画僧 / 絵仏師 / 図像学 / 白描図像 / 図像 / 白描 / 歌仙絵 / 中世 |
研究成果の概要 |
平安時代後半から盛んに制作された白描図像を表現の点から分析を行い、白描の手法によって描かれた歌仙絵や物語絵と比較することで、画題と表現とに相関性があることを明らかにした。さらに、鎌倉時代に流行する肖像表現である「似絵」の発生、および仏画における水墨技法の受容の問題について、白描図像からアプローチを行い、その一端を図像が担った点を明らかにした。一方、図像の描き手の観点から画僧、絵仏師、宮廷絵師を比較対象とし、画僧の特色や三者の違いについて明らかにした。また、個々の図像や仏画作例から得られる情報を整理することで、白描図像を介した人的ネットワークが機能していた点を明らかにすることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平安時代後半に数多く制作された密教図像の高い芸術性に注目することで、日本絵画史における白描画の現存作例と比較を行い、仏画のみならずやまと絵にも影響を与えたことを明らかにした。密教図像の集積は中世絵画を育む土台となる重要な位置を占めていることが理解され、従来の歴史的価値による評価だけでなく、美術史的にも高い価値を有していることが判明し、絵画資料群として学術的に高い意義を有していることが明らかとなった。
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