研究課題/領域番号 |
15K16658
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 城西国際大学 |
研究代表者 |
瀧浪 佑紀 (滝浪佑紀) 城西国際大学, メディア学部, 准教授 (30631957)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 映画 / メディア / 戦前日本文化 / 戦後日本文化 / 小津安二郎 / 美学 |
研究成果の概要 |
本研究「映画作家、メディア、社会――戦中・戦後の小津安二郎作品」では、『晩春』や『風の中の牝どり』をはじめとする戦後小津安二郎作品の形式および内容に関して作品分析をおこない(一年目)、彼の映画実践の含意を戦中・戦後における社会的文脈とメディア環境のなかで考え(二年目)、作品分析と社会分析の総合を、小津戦前作品の検証とあわせておこなう(三年目・四年目)ことを目的とした。成果として、小津戦後作品分析、戦後作品までも視野に入れた戦前作品分析に関する論文や学会発表をおこない、研究の社会貢献として一般講座の開講をおこなった。くわえて、今後の単著出版への土台を作った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小津安二郎は日本映画を代表する「巨匠」監督として知られている。『晩春』や『東京物語』といった戦後作品がとりわけ有名であり、家族の悲哀を静かに描いた「日本的」映画として評価が高い。しかし、小津自身は戦争への従軍、敗戦直後の悲惨な状況のなかでのリアリズム作品の製作、「巨匠」としての名声確立以降の若手監督(大島渚などのニューウェイヴ作家)たちからの批判などを経験しなければならなかった。本研究では、映画美学の観点から小津作品を仔細に分析し、さらには同時代の社会、メディア環境のなかに小津作品を位置づけることで、その多様な側面を浮き彫りにする。
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