研究課題/領域番号 |
15K16674
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
神岡 理恵子 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (10454000)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ソ連非公式芸術 / 亡命ロシア人 / 現代美術 / ロシア現代美術 / コンセプチュアル芸術 / ソッツ・アート / エスノグラフィー / コンセプチュアル・アート / ソヴィエト非公式芸術 / モスクワ・コンセプチュアリズム / ロシア芸術 / ロシア現代アート / ソ連非公式文化 / 現代アート / 亡命ロシア文化 / コンセプチュアリズム芸術 / ソッツアート |
研究成果の概要 |
本研究は、「第三の波」と呼ばれる1970年代以降に亡命したソヴィエト=ロシアの芸術家たちの創作活動が、亡命前と比較してどのように変化したのか、作品・資料の分析と聞き取り調査の両面から研究を実施し、彼らの活動を美術史の文脈に位置づけることを目指したものである。亡命先での体験が作品に直接結びついた例もあるが(ラビンの作品、ニューヨークで展開されたソッツアートなど)、聞き取り調査により、同時期に同じ場所に亡命しても、芸術家は個々に異なった状況下で制作し、亡命先の社会への適応度も様々であった点が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)これまで亡命芸術家たちを包括的に扱う研究や、ソ連時代からの約半世紀にわたる連続性を視野に入れた体系的な研究はほとんどなかったため、本研究によって過去と現在とを接続し、空白を埋める役割を提示したこと。2)創作活動の考察に際し、資料や作品の読解と当事者の証言の分析とを同様に重要なものと位置づけ、領域横断的な方法で研究を行ったこと。3)実施した聞き取り調査資料は将来的には公開の可能性も考えられるため、独自のアーカイヴの構築に着手したこと。4)聞き取り調査を実施するなかで、研究課題を発展させるための(国際)共同研究の実施へとつなげ、国内外で成果の一部を発表したこと。
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