研究課題/領域番号 |
15K16686
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 名古屋大学 (2016-2018) 東京大学 (2015) |
研究代表者 |
猪瀬 千尋 名古屋大学, 人文学研究科, 研究員 (10723653)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 雅楽 / 楽書 / 今様 / 説話文学 / 芸能史 / 中世文学 / 地下楽人 / 書誌学 / 歌謡 / 寺院聖教 |
研究成果の概要 |
国文学における書誌の視点を軸として、雅楽史の究明を行った。諸目録からデータ抽出を行い、未詳とされてきた資料を発見した。歌謡の家における書物の移動を明らかにし、音楽伝承と書物伝来の関係性を示した。聖教の分析を通し、ダキニ天法のテクストを紹介し、『古今著聞集』との関連を明らかにした。現存唯一の今様琵琶譜を発見し、詞章および旋律の分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
書物の原態を探るのみでなく、書物を受容していた人びとの関係や、書物伝来の場を明らかにする方法は、新たな書誌学の観点を切り拓くものであり、人間と書物という永続的なテーマに革新的な視座をもたらすものである。 また本研究の過程で発見された今様琵琶譜中の歌謡「足柄」は、これまでその歌詞についてほとんど明らかになっていなかったものであり、中世文化史の解明の大きな一歩となるものである。楽譜分析より旋律が復元できれば、およそ800年ぶりに幻の音色が再現できることになり、社会的なインパクトは決して少なくないものと思われる。
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