研究課題/領域番号 |
15K16691
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 奈良学園大学 |
研究代表者 |
阿尾 あすか 奈良学園大学, 人間教育学部, 准教授 (30523360)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 伏見院 / 京極派和歌 / 宮廷文化 / 鎌倉時代文化史 / 和歌表現 / 漢文学摂取 / 王朝文学摂取 / 古筆 / 王朝文学 / 鎌倉時代後期の宮廷 / 和歌 / 中世文学 |
研究成果の概要 |
本研究では、鎌倉時代後期の宮廷、特に伏見院の宮廷における王朝文化の継承と、新文化創出の様相について、和歌文芸の活動を中心に検討を行った。伏見院は京極派和歌の庇護者であり、代表歌人でもある。本研究では、伏見院周辺で書かれた日記文学『中務内侍日記』における和歌の役割や、伏見院の和歌における漢文学摂取表現の検討を通して、伏見院宮廷における平安王朝文学継承の様相、鎌倉時代後期の文化における伏見院宮廷の文化の独自性、京極派歌風形成期において伏見院の果たした役割について明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義は、これまで鎌倉時代の一時期に起こった特異な事象と捉えられがちであった、伏見院と廷臣・女房たちの京極派和歌の活動を、鎌倉時代の文化史の流れの中に位置付けた点にある。本研究では、伏見院の和歌表現の漢詩文摂取の様相や、院に仕えた女房の『中務内侍日記』での和歌の傾向の検討を通して、伏見院宮廷で和歌が宮廷内の人々の結束を固める役割を果たしていたことや伏見院の文芸活動の基盤はあくまでも、平安時代以来の王朝文化で培われた教養にあることを明らかにした。京極派歌風の形成の過程と文化継承の様相を明らかにした点も本研究の学術的意義である。
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