研究課題/領域番号 |
15K16697
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
CARDI LUCIANA 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 特任講師 (00725632)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本の民話の受容 / おとぎ話研究 / 比較文学 / 日本文学 / 20世紀のアメリカ文学 / トリックスターの狐 / ジェンダー / アジア系アメリカ文学 / 日本の民話 / 20世紀アメリカ文学 / 狐 / トリックスター / Angela Carter / 日本民話 / 童話 / ジェンダー構築 / アジア系アメリカ人のアイデンティティ問題 / 狐憑き / 黄禍論 / ジャポニズム |
研究成果の概要 |
本研究では、20世紀の初頭から現在に至るまでのアメリカ人作家やアジア系アメリカ人作家の作品における日本や東アジアの民話の影響と意義を明らかにした。特に日本のおとぎ話に登場するトリックスターの狐に焦点を当て、東アジアの民話からインスピレーションを受けたアメリカ文学や映画におけるこのトリックスターの役割を証明した。時代の流れとともに変化してきた日米関係、フェミニズム運動、アジア系マイノリティの文学的動向等を背景として、本研究では様々な作品の比較分析を通して、狐に関わる日本の民話の受容とその改作の独特な役割を解明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東アジアの文学的な境界を越え、アメリカ文学に新たな物語として改作されてきた日本の民話の受容と意義を解明することによって、本研究の成果が日米比較文学研究と国際的なおとぎ話研究の発展に寄与できると確信している。現在、国際的なおとぎ話研究において伝統的な民話やおとぎ話の現代的な改作に関する議論が盛んであるが、西洋中心的な傾向がみられる。そのため、新たな方法論によって日本のおとぎ話の文化横断的な意義を考察する本研究は、現代のグローバル社会で発展しているおとぎ話と民話の比較研究に貢献するものである。
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