研究課題/領域番号 |
15K16708
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
田多良 俊樹 安田女子大学, 文学部, 准教授 (40510467)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アイルランド / アイルランド大飢饉 / 記憶 / 移民 / 環大西洋 / 北米 / Jane Urquhart / Colum McCann / 歴史改変小説 / Cokum McCann / TransAtlantic / アメリカ / 帰郷 / 離散 / カナダ |
研究成果の概要 |
本研究では、多様な民族的出自を持ち、大西洋両岸を行き来しながら創作する現代作家たちが、19世紀半ばに発生したアイルランド大飢饉をどのように描いているのかを考察した。その結果、大飢饉の記憶が、単にアイルランドの国家的悲劇として語り継がれているだけでなく、移民差別、女性抑圧、人種差別といったより広範な諸問題と関連付けられ、またこれらの諸問題を前景化するモチーフとして使用されていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大飢饉というアイルランドの国家的・民族的悲劇の記憶が、単に後世に継承されるだけでなく、他の現代的な社会問題と関連付けられていくことを明らかにした本研究は、第二次世界大戦と原爆という悲劇的記憶を今後どのように継承していくかという問題を抱えるわが国にとっても、その文学的応答の例を示すという点において、学術的意義・社会的意義を有すると考える。
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