研究課題/領域番号 |
15K16710
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 北海道大学 (2018-2019) 東京大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
安達 大輔 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 准教授 (70751121)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 身振り / メディア / 身体 / 言語 / 文学 / ロシア / 19世紀 / 表象 / ロシア語 / ロシア文学 / 文学史 |
研究成果の概要 |
19 世紀ロシアの文学を言葉と身体の関係から再考することを目的として、言語がもつ身振り性という一貫したテーマに多様な角度から取り組んだ。分析にあたってはロシア文学・言語思想のみを扱うのではなく、同時代のさまざまなメディアにおける身振り表現や、18 世紀の言語起源論以降ソシュール・パースに至るまでの欧米の言語思想における言語と身振りの関係についての議論を視野に入れた。以上によって、言語を身体的な実践の場と見るという近年の文学・文化研究で注目されているアプローチに対して学術的貢献を行うとともに、身体を重視する言語文化をロシア独自のものとするロシア特殊論をより相対的な視点から見直した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19 世紀ロシアの言語思想史に関する優れた先行研究を踏まえ、本研究は言語の身振り性(対象指示機能)に注目することで、19 世紀ロシアの言語文化を特殊ロシア的な文脈から解放し、言語と身体の関係をめぐるさまざまな言説や実践に接続して比較対照する可能性を提示した。本研究の成果は論文(英語1・ロシア語1含む)・報告(英語5・ロシア語7含む)、日本語共著図書(2)、国際シンポジウム開催(4)と国内外で幅広く発信した。言語と身体の近代的関係の見直しという現代社会の重要な問題に対して、文学・文化研究の最新の動向を踏まえながら国際的なレベルで貢献することができた。
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