研究課題/領域番号 |
15K16721
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
二宮 美那子 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (40738895)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 隠逸 / 園林 / ユ信 / 小園賦 / 六朝 / 小園 / 私的空間 |
研究成果の概要 |
本研究では、中国の漢魏六朝から中唐における「隠逸空間」をめぐる文学的表現について考察した。 南朝梁・西魏・北周に仕えたユ信は、北朝に移り間もない時期に、隠逸の住まいを描く「小園賦」を作った。先行する潘岳・陶淵明・謝霊運・沈約らの作品と比較すると、「小園賦」が描く空間は際だって閉鎖的であり、外部から孤立している。地縁・血縁から切り離されたユ信の特異な状況が、このような隠逸空間の造形に深く関わっている。中唐の詩人白居易は、ユ信と同様閉鎖的な「小空間」を築いた。両者を比較すると、隠逸空間をどのような理念によって支えるかという点で、時代による大きな差違を見出すことができる。
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