研究課題/領域番号 |
15K16725
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
赤松 美和子 (佐藤美和子) 大妻女子大学, 比較文化学部, 准教授 (00510653)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 台湾映画 / 日本時代 / 日本大衆文化 / ジェンダー / 台湾文学 / 日本表象 / 歴史記憶 / 1990年代 / 学園青春映画 / 1960年代 / ニューシネマ / 日台合作映画 |
研究成果の概要 |
本研究では、現代台湾映画における「日本時代(日本統治時代)」の表象について分析した。その結果、『海角七号』が公開された2008年をメルクマールとして、それ以降の現代台湾エンターテイメント映画に描かれる「日本時代」は、日本植民地統治への批判や評価というよりも、中国との緊張関係に直面している21世紀の台湾において、台湾の歴史物語の一部の創造および再記憶化のための素材として機能していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで台湾ニューシネマにほぼ限られていた台湾映画における「日本時代(日本統治時代)」表象研究に対して、本研究は、1960年代、1990年代、2000年代、2010年代の台湾映画における「日本時代」表象の分析を試み、「日本時代」表象の体系的な理解を可能にした。その結果、「日本時代」表象は、日本植民地統治への批判や評価に繋がるものというよりも、常にその時の東アジアにおける台湾の政治的社会的状況を多分に反映した可変的なものとして、台湾歴史物語を創造する素材の一部として機能していた。
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