研究課題/領域番号 |
15K16727
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
金 牡蘭 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授(任期付) (90732941)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 朝鮮演劇 / 演劇的伝統 / 演劇遺産 / 解放期 / 唱劇 / 伝統劇 / 演劇伝統 / 朝鮮 / 韓曉 / 国民演劇 / 連続と断絶 |
研究成果の概要 |
本研究は、1940年代後半の朝鮮半島における演劇をめぐる言説が、独立以前に形成された朝鮮演劇のアイデンティティをどのように再構築してゆくのかを明らかにしようとする試みである。帝国日本の標榜する「大東亜演劇」としてその役割を割り当てられていた「朝鮮演劇」は、独立後に新たな自己規定を必要とした。本研究は、それに際して朝鮮の演劇人たちが植民地下の「朝鮮演劇」とそれをめぐる言説とをいかに評価し、その継承/断絶を目論んだのかを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年韓国においては解放期(1940年代後半)の研究が盛んに行われており、演劇分野においても、植民地期との時間的な断絶や北朝鮮と韓国という空間的な断絶にとらわれない研究が多く登場している。しかし、それらの研究において朝鮮の演劇的伝統の問題は注目されてこなかったと言える。本研究は、演劇的な伝統をめぐる言説や、朝鮮の演劇遺産を継承した舞台などに焦点を当て、解放期の朝鮮演劇の諸相を見直すことで、既存の研究の欠落を埋めることができた。
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