研究課題/領域番号 |
15K16728
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 金沢大学 (2018-2021) 神戸大学 (2016-2017) 北海道大学 (2015) |
研究代表者 |
西出 佳代 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (90733311)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ルクセンブルク語 / ゲルマン語学 / 統語論 / 動詞群の語順 / 助動詞 / 文法化 / 音韻形態論 / 記述言語学 / 動詞 / 動詞形態論 / 過去形の衰退 / 母音交替とウムラウト / 形態論 / 意味論 |
研究成果の概要 |
ドイツ語の一方言から1984年にルクセンブルク大公国の「国語」へと昇格を果たしたルクセンブルク語は、言語としての歴史だけでなくその研究の歴史も浅い。本研究は、詳細な個別研究を行うための足がかりとして、ルクセンブルク語の文法体系全体を俯瞰する記述を行うことを目指している。 本プロジェクトは、大きく音韻、動詞群、名詞群の三部に分けてルクセンブルク語全体を記述するという大きなプロジェクトの中の第二部、動詞群の体系記述を扱ったものである。ルクセンブルク語における動詞群の特徴について、方言地理学、歴史比較言語学、形式意味論、生成文法の理論や方法論を用いて、形態論、統語論、意味論的観点から記述を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツ語方言地理学の分類では西中部ドイツ語の中の西モーゼルフランケン方言に分類される同言語は、西ゲルマン語全体の方言連続の中間に位置しており、西ゲルマン諸語の通時的な変化を観察する上でも非常に重要な示唆を与えてくれる言語である。また、方言から昇格した拡充言語として国際的な認知が求められる中、その文法体系を適切にまとめた専門文献は現地でも少ない。国内外に欠けている俯瞰的な視点からルクセンブルク語の記述を行うことは、ドイツ語研究やゲルマン語研究をより充実・発展させるものであるとともに、新たに生まれた少数言語の国際的な認知に貢献するものである。
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