研究課題/領域番号 |
15K16732
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
窪田 悠介 筑波大学, 人文社会系, 助教 (60745149)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 動的意味論 / 削除現象 / ハイブリッド範疇文法 / 範疇文法 / カテゴリ文法 / 依存型意味論 / タイプ論理文法 / 統語論 / 意味論 |
研究成果の概要 |
本研究は、明示的な数学的基盤を持つ言語理論であるハイブリッド範疇文法に動的意味論を取り込むことで、分析対象となりうる言語現象の幅を大きく拡大し、言語分析に数学的手法を援用する研究手法の重要性を確立することを目的とした。本研究により、依存型意味論と呼ばれる、新たな意味論の新たな枠組みの研究が進展し、これにより、ハイブリッド範疇文法と依存型意味論を組み合わせた包括的な言語理論を構築することができた。削除現象の意味解釈に関する理論言語学研究における中心的問題に対して新たな分析を提案することで、構築した言語理論の有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統語論・意味論研究の分野全体において、従来もっぱら統語論の分野で扱われてきた問題に対して、統語論と意味論のインターフェースの基盤を整え、意味論的概念を重視した観点から再検討することが有効であるという認識が現在急速に浸透しつつある。一方で、そのような研究の基盤となる、統語論・意味論を包括的に扱える明示的な言語理論はまだ少ない。本研究は、そのような理論を実際に構築し、数学や論理学の手法を援用することで理論言語学の先端的研究における課題の解決に役立つことを具体的に示した点に意義がある。
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