研究課題/領域番号 |
15K16737
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
安井 永子 名古屋大学, 人文学研究科, 講師 (30610167)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 会話分析 / 相互行為分析 / マルチモダリティ / 発話と身体動作の他者反復 / 多人数会話 / 他者反復 / 身体動作 / 傍参与者 / ジェスチャー / 繰り返し / 参与枠組み / 他者ジェスチャーの繰り返し / 他者発話の繰り返し / 指さし / 参与の多様性 / 相互行為 / 参与 / マルチモーダル / 言語・非言語行動 |
研究成果の概要 |
本研究は、会話において、話し手の発話や身体動作が、その発話の受け手、及び、それ以外の参与者(傍参与者)によって再生される現象を取り扱った。特に、これまで十分に検討されていない、(1) 身体動作の再生、及び、(2) 傍参与者による発話の再生に注目し、それらによって相互行為で何が達成されるのかについて検討した。自然会話のビデオデータを用いた相互行為分析により、受け手や傍参与者が、先行話者による発話や身体動作を単に繰り返すのではなく、それらを再利用することで、先行行為の特定の箇所に対する反応を埋め込みつつ、それをきっかけとした新たな行為や活動を構築する微細な過程を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、まだ研究の積み重ねがほとんどない、先行話者の身体動作と類似した身体動作を次話者が産出する「身体動作の再生(繰り返し)」について、一部明らかにしたことが挙げられる。また、発話の受け手以外の立場の参与者の振る舞いについてもこれまでの研究の蓄積がないのに対し、本研究は受け手以外の参与者が、再生という形式により話し手としての地位を達成する仕方に焦点を当てたことにも意義がある。
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