研究課題/領域番号 |
15K16746
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 南山大学 (2018) 京都大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
稲垣 和也 南山大学, 外国語学部, 准教授 (50559648)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学際的協働 / フレームワーク開発 / 言語文化記述 / 言語文化維持 / 言語記録 / 人類学 / 言語学 / ドホイ語 / 学際的連携 / データベース / データベース構築 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、主に人類学者との学際的連携を通じ、ドホイ語の言語文化記述の基盤を作成することを目的として実施された。ドホイ語が話されるインドネシア共和国をはじめ、フィンランド、カナダ、イタリア、オーストラリア、日本の人類学者および言語学者と協働関係を築くとともに、研究会、ワークショップ、電子メール等を通して活発な意見交換することができた。また、インドネシアに計5回渡航し、現地のドホイ語母語話者らとの良好な関係の構築、および言語文化維持のための現地ネットワークの構築を果たした。加えて、学術論文5点、口頭発表総数12件、図書総数3点等の成果に基づき、ドホイ語記述のためのフレームワーク開発を推進した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、海外の研究者と緊密に協働することでドホイ語の言語文化研究を進めたものである。フィールドワークを基にして研究している別分野の学者が協働で研究を進めた類例は少なく、本研究課題は、そのような協働に基づいた言語学的・人類学的研究の貴重な好例と捉えることができる。また、少数派であるドホイの言語文化は、多数派である上位の言語文化に取り込まれ、消滅してしまいかねない状況にある。このような少数派コミュニティの言語文化維持のための基盤づくりを部分的に達成した点にも、本研究課題の学術的・社会的意義を見出すことができる。
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