研究課題/領域番号 |
15K16768
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
金田 純平 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 外来研究員 (10511975)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 談話 / ナラティブ / 地域間比較 / 談話構造 / 語りの「型」 / 発話の「型」 / ジェスチャー / 発話の型 / 「~たら」「~なら」 / 遭遇・発見 / 笑い話 |
研究成果の概要 |
ナラティブ(体験談)は文化や地域、社会階級によって違うことはすでに示されている。本研究では、談話のなかでもナラティブのスタイル・進め方の地域間の違いについて、特に差があると思われる東北地方と関西地方についてそれらの特徴を明らかにすることを目的とする。 実際に談話を収録して調査を行ったところ、以下のような特徴が得られた。「型」について見ると、(1)出来事を語る部分で、個々の遭遇した事象に対する反応が関西に比べ東北では少ない(2)擬音語・擬声語の使用が東北では少ない(3)関西では直接引用が見られ、話者によっては演技が伴うことがある。これはむしろ「技」に該当する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、日本における談話の地域差について明らかにすることである。音韻や単語、表現の違いはこれまでの方言研究でも明らかにされていることであるが、談話の進め方・スタイルについての言及を行っているものは管見のところ少ない。これを明らかにすることは日本語の実態についてより核心に迫るものである。 また、体験談を面白く語ることは、「すべらない話」のように一つの芸能コンテンツにもなっている。また、面白さが評価される文化圏も存在することから、その中で面白く体験談を語ることについて、その特徴や手法について明らかにすることは、どうすることによって面白く表現できるかということを知る手がかりにもなる。
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