研究課題/領域番号 |
15K16784
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 国際教養大学 |
研究代表者 |
橋本 洋輔 国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (30568770)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本語教育 / 格助詞 / 発達性ディスレクシア / 神経心理学 / 認知神経心理学 / かな習得 / 認知神経科学 / 脳・神経 / 神経・脳 |
研究成果の概要 |
本研究では、様々な日本語学習者及び日本語母語話者が助詞に関わる処理を行っている最中の1:行動レベル、2:認知(神経)心理学的レベル、そして3:神経生理学レベルの3領域を架橋し脳反応データから内的処理を明らかにする計画だった。言語処理に関わるこれらの知見が集まっている発達性ディスレクシアの事例を参考に研究を進めた結果、言語処理に関わる神経心理学的検査を用いることが日本語習得の内的プロセスの予測に有用だと判明し、様々な母語を持つ日本語学習者に対しても検査可能な体制を構築した。また、検査結果と日本語学習との関連を調べた結果、助詞習得に留まらず、日本語コースでの学習の成否とも関連があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究により、日本語学習に困難を覚える全ての学習者に対し、その原因を神経心理学的に推定し、有用な学習方法を提供することが可能になる。また、この検査は児童生徒にも応用可能なため、日本在住で、日本語習得や学校教育において困難に直面する外国人子弟の評価支援にも用いることが出来る。これまで神経心理学的検査を外国語で行うことは非常に難しかったが、本研究の成果を用いることで、多くの支援者が、いくつかの外国語で検査を行うことが可能となった上、検査の多言語化のノウハウも構築できたため、対応言語を増やすことも容易となった。
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