研究課題/領域番号 |
15K16819
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 京都大学 (2018) 岡山大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
三宅 正浩 京都大学, 文学研究科, 准教授 (30612303)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本近世史 / 武家 / 大名 / 譜代 / 旗本 / 武家編成 / 豊臣政権 / 徳川政権 / 国持 |
研究成果の概要 |
本研究は、複雑な実態を持つ近世前期の武家区分を時系列に沿って整理して提示したものである。近世幕藩制の基礎的概念であるところの近世大名制なるものは、豊臣政権期の武家編成に淵源を持ち、徳川秀忠政権期の東西区分・国持区分・譜代区分による複合的な編成区分を経て基本的な部分が形成された。そして、徳川家光政権期に至り、後の近世中後期に繋がる武家区分の主たる要素が出そろい、徳川家綱政権期から徳川綱吉政権期にかけて固定化されていく。このようにして、通説的な近世の武家区分が形成された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
武家区分を対象とした従来の同種の研究は、武家官位や殿席制、儀礼における座次などに注目して近世中後期の安定期に入った様相を考察するものがほとんどであったが、本研究は武家区分が未だ流動的であった近世前期の様相について時系列的に動態的把握を行った成果である点に特色と意義がある。 本研究は近世前期の複雑な武家区分の実態を考察して提示したものである。複雑な実態提示は歴史の全体像を不鮮明にさせる弊害があるものの、単純化された常識によって歴史的実態から遊離した理解を前提に議論がなされている現状を打破することが必要であり、ここに本研究の学術的・社会的意義がある。
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