研究課題/領域番号 |
15K16823
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 広島修道大学 (2017-2018) 岐阜大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
篠原 新 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 准教授 (80608927)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本社会党 / 国会質問 / 非核三原則 / 55年体制 / 55年体制 / 革新自治体 / 自由民主党 / 国会 / 戦後日本政治史 / 社民連 |
研究成果の概要 |
これまでの日本社会党に関する研究ではイデオロギーや政党組織に注目が集まる一方で、社会党が行ってきた国会質問についてはほとんど注目されてこなかった。本研究では、政府への鋭い追及で「国会の爆弾男」と呼ばれた楢崎弥之助元衆議院議員の資料を分析し、社会党による国会質問を実証的に研究した。その結果、楢崎が外交安保だけでなく地方自治にも関心を抱いていたこと、さらには、非核三原則をめぐる国会質問で、楢崎が計画していた質問の全体構造やその後の政府方針の変化、さらには楢崎が計画はしていたが実際には言及できなかったことなどが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは資料的な制約により日本社会党の行ってきた国会質問についてはあまり注目されてこなかった。本研究では、「国会の爆弾男」と呼ばれた楢崎弥之助元衆院議員が残した資料を検証することで、日本社会党による国会質問を実証的に分析した。その結果、楢崎が独自に調査を行い、論理と事実に基づいて質問を組み立てていた一連の過程が明らかになった。また政府側もこれまでの方針を変更するなどの対応を余儀なくされていたことが示された。一方で、楢崎が法解釈論的な議論に終始し、社会党が当時の最大野党として自らの政策を分かりやすく説明することに失敗していたことも明らかになった。
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