研究課題/領域番号 |
15K16827
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 同志社大学 (2016-2018) 京都大学 (2015) |
研究代表者 |
山田 徹 同志社大学, 文学部, 准教授 (50612024)
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研究協力者 |
青木 貴史 京都大学, 大学院
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 日本中世史 / 室町時代 / 荘園制 / 寺社本所領 / 地域性 |
研究成果の概要 |
室町時代の荘園制下における地域差と、それが生じた理由や経緯を追究しようとする本研究は、大きく分けると、地域差そのもののさらなる解明と、それを産み出した政治状況のより詳しい解明という二つの方向性で進んだ。 前者の成果としては、1350~60年代における幕府法の検討を通じて、押領の度合いや「半済」の現れ方の違いなどに関するこの時期の地域差を照射できたこと、そしてとくに摂津・河内・和泉三ヶ国の内部の地域差に関してさらに検討を進展できたことなどを、挙げることができる。 一方、後者の成果としては、とくに1360~90年代の政治史に関して具体的に検討を進めることができた点が挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
荘園制とは、中世社会をどう理解するかという問題に関わる重要論点だが、既往の研究では地域差が十分に整理されていない点が問題となっていた。そのため、本研究で示された地域差に関する個別具体的な知見は、室町時代の社会はもちろんのこと、中世社会全体の問題を考える際にも寄与しうると考えている。 また、本研究は結果として、従来「半済令」と呼ばれてきたものはどういう状況下で、どういう意図から出されたものだったのか、足利義満の権力確立はどのように進展したのか、などという関連論点についても副次的に取り扱っているが、これらも日本中世の通史叙述に貢献しうるのではないかと考えている。
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