研究課題/領域番号 |
15K16844
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
下田 誠 東京学芸大学, 教員養成開発連携センター, 准教授 (40448949)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 西安相家巷 / 秦封泥 / 戦国秦 / 統一秦 / 中央官制 / 郡県制 |
研究成果の概要 |
本研究は1995年西安市北郊の相家巷において偶然発見された総数6000ともいわれる秦封泥を主たる資料に、戦国末秦から統一秦にかけての時期の中央・地方の官制や郡県制(地方行政)等について実証的・帰納的な研究をおこなうものである。4年間の研究期間において、封泥のデータベースを作成するともに、文献史料と近年増加する簡牘や青銅器等の新資料も活用し、秦史研究に新たな知見を加えた。 相家巷秦封泥は『漢書』百官公卿表により秦官とされていたものに多く根拠を与えるとともに、一方で設置時期や名称の相違など新たな事実も明らかにしている。同様に、秦郡の設置時期や名称についても傍証となる資料を提供している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者は「封泥からみた秦代の中央官制」等の論文に対し、2014年3月中国出土資料学会より第1回学会賞を与えられている。その選考理由に「近年大量に出土した秦封泥についての日本語による最初の網羅的かつ総括的な論考である」、「印文の解読には、当該時代についての官制、政治史、歴史地理などについての総合的な知識が必要とされる。このように高度な専門性が求められる研究分野における着実な研究として評価できる」とあり、「出土資料を利用した総合的な秦官制研究への発展」が求められている。また、日本のいくつかの博物館・美術館は相家巷秦封泥を所蔵しており、旧蔵の秦封泥の鑑定等も含め、社会的意義も大きい。
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