研究課題/領域番号 |
15K16847
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東京大学 (2018) 学習院大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
海老根 量介 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (30736020)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 包山楚簡 / 楚 / 県 / 日書 / 出土資料 / 文書簡 / 卜筮祭祷簡 / 秦 |
研究成果の概要 |
本研究は戦国時代の楚の社会の構造を、包山楚簡を中心とした出土文字資料をもとに検討したものである。戦国期の楚については、伝世文献中に見える記述をもとに研究が進められてきたが、資料が断片的であることが大きな壁となっていた。包山楚簡は、戦国時代の楚の裁判・官制・宗教儀礼を記したものであり、伝世文献を中心とする研究ではうかがうことのできなかった楚の行政・社会に迫ることができる資料である。本研究では、この包山楚簡について基礎的な読解作業を進め、作成した釈文を利用して楚の社会・制度について考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
包山楚簡について、先行研究や新出土文献から得られた研究成果を踏まえたうえで改めて読解を進め、独自の釈文を新たに作成した。また本研究では包山楚簡に見える行政制度について考察を深めることができた。包山楚簡に見える「県」には行政単位としての「県」のほか、それとは考えられないものも含まれており、春秋時代から戦国時代の過渡期の性質を持っていることを指摘した。包山楚簡中の行政機構について、先行研究ではいわゆる「郡県制」に当てはめて考えるものが大多数を占めていたが、本研究はそういった研究手法に一石を投じる結果となった。
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