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カロリング期における「記憶の管理」と統治構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K16863
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 ヨーロッパ史・アメリカ史
研究機関北海道教育大学 (2017-2018)
愛知県立大学 (2015-2016)

研究代表者

津田 拓郎  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70568469)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードカロリング期 / カピトゥラリア / カール大帝 / シャルルマーニュ / トゥール・ポワティエ間の戦い / シントペルトゥス / 記憶 / 神話化 / カロリング朝 / カロリング / 初期中世 / フランク
研究成果の概要

4年間の研究により、「トゥール・ポワティエ間の戦い」、「カピトゥラリア」、「シントペルトゥス」という3つの事例について、その「記憶」が構築され定着していく過程を明らかにすることが出来た。ここからは、実態とは異なる形で「記憶」が「神話化」し定着していくある程度共通の過程が明らかになった。我々は、こうした形で生まれた「記憶」が我々の歴史像に大きな影響を与えてしまっていることに自覚的にならなくてはならない。なお、今回明らかになったモデルがどの程度の普遍性を持つのかについての調査は今後の課題となろう。

研究成果の学術的意義や社会的意義

様々な事件や時代、人物について我々が抱いているイメージの多くは、本研究が明らかにしたような過程を通じて「神話化」された「記憶」である可能性が高いことが明らかになった。従って、我々は様々な事象を観察する際に、こうした「神話化された記憶」の存在を常に意識した上で実態把握を行う必要がある。このような知見は、歴史学一般の枠組みを超えて、社会生活を営む全ての人びとに関わる、極めて重要な意義を持つものであるといって良い。

報告書

(5件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2019 2018 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] トゥール・ポワティエ間の戦いの「神話化」と8世紀フランク王国における対外認識2016

    • 著者名/発表者名
      津田拓郎
    • 雑誌名

      西洋史学

      巻: 261 ページ: 1-20

    • NAID

      120006542614

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 794年フランクフルト集会で生まれた一文書に関する「史料の歴史」とシャルルマーニュ時代の統治行為における文書利用2016

    • 著者名/発表者名
      津田拓郎
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 952 ページ: 25-36

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] War die Zeit Karls des Grossen 'die eigentliche Aera der Kapitularien'?2015

    • 著者名/発表者名
      TAKURO TSUDA
    • 雑誌名

      Fruehmittelalterliche Studien

      巻: 49 号: 1 ページ: 21-48

    • DOI

      10.1515/fmst-2016-0103

    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] On the so called ‘Capitulary of Frankfurt’ and political communication under Charlemagne2019

    • 著者名/発表者名
      Takuro Tsuda
    • 学会等名
      Workshop “Communication techniques and their effects in the Carolingian age”
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 「カール大帝の立法活動」の記憶2018

    • 著者名/発表者名
      津田拓郎
    • 学会等名
      西洋中世学会第10回大会(シンポジウム「カロリング期の記憶」)
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] トゥール・ポワティエ間の戦いの記憶の神話化をめぐって2018

    • 著者名/発表者名
      津田拓郎
    • 学会等名
      中国四国歴史学地理学協会2017年度大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] カロリング期フランク王国における「カピトゥラリア」とは何か―西欧初期中世研究における分析概念の見直しに向けて―2018

    • 著者名/発表者名
      津田拓郎
    • 学会等名
      平成29年度北大史学会大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 8世紀フランク王国における対外認識―トゥール=ポワティエ間の戦いの再検討から―2018

    • 著者名/発表者名
      津田拓郎
    • 学会等名
      北海道教育大学史学会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 中近世におけるシャルルマーニュの立法活動に対する認識の変遷2018

    • 著者名/発表者名
      津田拓郎
    • 学会等名
      ドイツ史研究会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2020-03-30  

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