研究課題/領域番号 |
15K16871
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
端野 晋平 徳島大学, 埋蔵文化財調査室, 准教授 (40525458)
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研究協力者 |
中村 豊
三阪 一徳
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 集落 / 環境適応 / 朝鮮半島南部 / 無文土器時代 / 水稲農耕 / 気候変動 / 自然災害 / 朝鮮半島 / 遺跡 / データベース |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、朝鮮半島南部においての水稲農耕導入期前後にあたる無文土器時代の集落遺跡の分析を通して、この地域の人間集団が外部環境の変動に対していかなる社会戦略をとり、結果として日本列島に水稲農耕をもたらすことになったのかを解明することである。筆者はこれまで朝鮮半島から日本列島への水稲農耕伝播のメカニズムの解明を試みてきたが、外部環境に対する人間集団の適応という観点からの、考古学的事象を通じた検証作業が不十分であった。そこで本研究では、朝鮮半島無文土器時代集落遺跡の基礎データベースを構築しつつ、個々の遺跡に関する情報の整理、気候変動・自然災害に対する人間集団の適応に関するモデル化を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、これまでの水稲農耕伝播論・開始論とは異なり、人間集団が残した活動痕跡の総体である遺跡の分析を通じて、彼らの外部環境への適応という観点から、仮説の検証を行おうとした点にある。また、文献記録や民族考古学からの情報にもとづいて、考え得る限りの仮説を構築したり、GIS などの地理学的方法や多変量解析などの統計学的方法を積極的に用いたりしている点が、独創的な点といえる。本研究がもたらす成果は、人間集団の移動や文化変化、農耕の開始を扱っている点で、考古学だけでなく、文化人類学、自然人類学といった学問分野にも大きな影響を与えるものと期待される。
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