研究課題/領域番号 |
15K16876
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
石井 龍太 城西大学, 経営学部, 准教授 (00712655)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 考古学 / 近世史 / 近代史 / 集落 / 屋敷跡 / 琉球諸島 / 豚小屋 / 豚小屋跡 / 奄美諸島 |
研究成果の概要 |
本研究は、アジア民衆史を地理的、歴史的、政治的、社会的境界を帯びた「多重境界性」の観点から取り上げて新たな歴史像を探ることを目的とし、琉球諸島の集落において発掘をはじめとする学際的調査を行った。 研究を通じ、近世琉球期の社会的境界は18世紀には動揺していたこと、19世紀後半の政治的境界は周縁地域にも明瞭に現れる歴史的境界でもあったこと、近世琉球期の諸要素は20世紀後半まで根強く残ること、琉球諸島と奄美諸島の間には地域内の地理的境界が政治的境界と重複することが明らかとなった。琉球諸島の多重境界性は災害多発期とされる18~19世紀に強まり、今日に繋がる地域の特徴が形成されたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低調な民衆史を学際的に取り上げ、多重境界性の観点から新たな歴史像を探った点に本研究の学術的意義がある。近世琉球期の社会的境界が18世紀には動揺していたこと、19世紀後半の政治的境界は周縁地域にも明瞭に現れ、琉球諸島全域に及ぶ歴史的境界だったこと、前時代の要素も受け継ぐ独自性が20世紀後半まで根強く残り、かつ琉球諸島と奄美諸島の間には地域内の地理的境界が政治的境界と重複することが明らかとなった。また本研究の社会的意義として、災害多発期とされる18~19世紀に琉球諸島の多重境界性が強まり、今日に繋がる地域の特徴が形成されていったことを明らかにした点が挙げられよう。
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